本業での収入が足りない、または伸びないことがきっかけで、副業に興味をもつ人はたくさんいます。
雇用主も給料を増やすことが難しいためか、就業規則に副業禁止の規定があっても目をつむってくれることも珍しくないようです。
また、近年では法律で副業が禁じられていた公務員ですら副業解禁の動きがみられ、副業をすることは当たり前になりつつあります。
そこで、このページではサラリーマンが副業として行うのに適した仕事を16種類、紹介します。
副業を行ううえで知っておくべきポイントについても解説しますので参考にしてください。
サラリーマン向き副業ベスト11位~16位
ここではサラリーマンに向いている副業をランキング形式で紹介します。
中にはまったく聞いたこともないような仕事もあるでしょうが、先入観や偏見をもたずに検討してみましょう。
まずは11位~16位までをご紹介します。
16位:フードデリバリー
デリバリーと言うと宅配ピザや宅配寿司を思い浮かべる人が多いでしょうが、こうした従来型の仕事とは一線を画するのがUber EATS(ウーバーイーツ)です。
仕事ができるエリアが限られるというデメリットはありますが、ウーバーイーツは誰にも雇用されず、好きなときだけ働けるというのがメリットです。
アルバイトのように最低保証があるわけではありませんが、時間に縛られずに仕事をしたい人ならぜひ検討してみましょう。
15位:輸入ビジネス
海外からブランド品や小物などを仕入れ、メルカリやヤフオクなどの個人間売買の手段を利用したり、ネットショップを開いたりして売ることを輸入ビジネスと呼んでいます。
輸入ビジネスは、国内と海外で価格差のあるものを仕入れるのが基本です。
海外から物を買うのは手間がかかりますし、そもそもその商品が海外で売られていることを知らないということもあるのでこうした商売が成り立つのです。
海外から仕入れるというとアメリカやヨーロッパを連想する人が多いかもしれませんが、近年は中国から仕入れるのがメジャーになりつつあります。
14位:ネットショップ
見本市や展示会、問屋街などで仕入れた商品を、自身のネットショップで売ることも副業にできます。
リアルな店舗を持つことは簡単ではありませんが、ネットショップなら開業するのにお金はほとんどかかりません。
ネットショップを作るときも、たとえば「BASE」のようなシステムを利用すれば、ホームページ作成の知識がなくても簡単に開業することができます。
手数料は実際に商品が売れたときにかかる仕組みなので、仕入れた商品が売れないリスクを除けば気軽に始めることが可能です。
13位:治験
製薬メーカーが開発した薬について厚生労働省から承認や許可を得るためのデータを集めたり、化粧品や健康食品などの効果・副作用の有無などについて調べたりするために行われるのが治験です。
治験のアルバイトは報酬をもらって行う「有償ボランティア」という位置づけで、いわば実験台になるのが仕事です。
治験のメリットはもっぱら簡単なわりに収入が良いことです。
ただし、前に行った治験の影響が出る可能性があるため続けて行うことができず、最低でも3~4カ月程度の期間を空ける必要があるというデメリットがあります。
12位:おっさんレンタル
おっさんレンタルは、主に「おっさん」世代の男性がお客さんのリクエストに応えて何らかのサービスをして対価をもらう仕事です。
悩み相談、愚痴を聞くなど誰でもできることでも可能ですし、楽器の演奏など特技を活かすことでも可能です。
SNSやホームページを通じて自身でお客さんを獲得することも不可能ではありませんが、集客が難しいので、実際は仲介サービスを提供する業者に登録して行うのが良いでしょう。
ただしあまり稼げる仕事とは言えませんので、お金よりも他人の役に立ちたいという人に向いています。
11位:代行業務
他人に代わって何らかの仕事や作業を行い、その対価をもらうのが代行業務です。
ひと口に代行業務といっても種類はとても豊富で、たとえば運転代行のようによく知られたものだけでなく、結婚式の出席代行や墓参りの代行などユニークなものまであります。
代行業務は複数のものを掛け持ちできるので、便利屋のように多くの仕事を代行できれば安定した収入にすることも可能です。
むしろ1つでは難しいので、自身に合う代行業務をいくつか見つけるのがおすすめです。
サラリーマン向き副業ベスト1位~10位
つづいて、10位から1位までの副業をご紹介します!
10位:覆面調査
覆面調査員のアルバイトは、主に飲食店やエステなど多店舗展開をしている企業の本部が、現場で接客を担当する従業員のサービスの質をみる目的で依頼します。
ミステリーショッパーとも言います。
覆面調査員の仕事を仲介するサイトがいくつかあるので、こうしたところに登録するだけで始められます。
もちろん登録するための費用はかかりません。
覆面調査員の仕事は、調査の対象となる店舗のサービスを無料で受けたうえに報酬をもらえるのがメリットですが、覆面調査員だとわからないようにしないといけないので注意が必要です。
9位:アンケートモニター
アンケートモニターは、文字通りアンケートに答えるだけで報酬を受け取れる仕事です。モニターを募集しているサイトは数多くあるので、その中から選んで登録すればすぐに始めることができます。
ただし、事前アンケートに回答して選ばれないと本アンケートに進めず報酬を受け取れないことが多いです。
また数をこなしても、あまりまとまった金額にならないというのがデメリットです。
8位:タイムチケット
タイムチケットは、あなたの時間を30分単位で売ってお金に替えることができるサービスです。
仕組みはおっさんレンタルと似ており、それを本格化してビジネスライクな雰囲気にしたものと考えれば良いでしょう。
出品されているサービスも豊富で、写真撮影のような一般的なものから異性に好かれるためのアドバイスなどさまざまです。
他の人ではできないユニークなサービスを提供できれば思いのほか、稼げる可能性もあります。
7位:スキル販売
他の人にはできないスキルがあれば、それをお金に替える手段はたくさんあります。
たとえばイラストを描く、写真撮影が得意、翻訳ができる、占いができるなどです。
スキルを販売する方法は、自身でホームページを開設したりSNSを活用したりして集客することもできますが、仲介サービスを利用するのが簡単です。
先述したおっさんレンタルやタイムチケットもその1つです。
また、その他にも「ココナラ」や「エニタイムズ」「SKIMA」など数多くあるので、自身に合ったサービスを探してみましょう。
6位:クラウドソーシング
クラウドソーシングは、個人で可能なレベルの仕事を依頼したい人と受注したい人をつなげるサービスで、代表的なのは「ランサーズ」と「クラウドワークス」です。
これらもスキル販売の手段の一つと言えますが、ココナラやタイムチケットなどと違い、それだけで生活しているフリーランサーが多いというのが特徴です。
クラウドソーシングは副業でも利用可能なので、あなたが売りたいスキルの内容によってはこれらが向いていることもあります。
スキルを売る手段としては他のサービスよりも歴史があるので、これらは有力な候補になります。
5位:副業ライター
文章を書くことができるなら、ライターという仕事は副業として最も手っ取り早いと言えます。
単価はそれほど高くないものが多いですが仕事の数は豊富なので、頑張れば月数万円程度の収入なら安定して稼ぐことが可能です。
クラウドソーシングを利用して専業ライターとして活動している人もたくさんいるので、うまくいけば副業から本業にすることができるかもしれません。
4位:投資
株式投資やFX、不動産投資、仮想通貨など投資の対象はたくさんあります。
リスクはありますが、投資信託を利用したり長期投資で時間を味方につけたりすれば、リスクはある程度おさえることができます。
投資は1万円にも満たない少額から始めることが可能なので、なくなっても惜しくない程度の金額から始めてスキルを身につけるのがおすすめです。
3位:ブロガー
ブログはもともと個人の記録(日記)にすぎませんが、そこに広告を貼ることで収入を得ることができます。
他人に読まれることを意識して継続的にブログを書き、収入を得ることを目指す人をブロガーと呼んでいます。
ブロガーとしてある程度のお金を稼ぐためには、ブランディングしたり良い記事をコツコツ書き続けたりしてファンを作ることがポイントになります。
2位:せどり
せどりとは、主にリサイクルショップなどで中古品(本、家電品、ゲームなど)を仕入れ、ネットを通じて仕入れ値より高く売って稼ぐ方法です。
商品の仕入元は実店舗だけでなくネットで仕入れることも可能ですし、場合によっては中古品ばかりでなく新品でも可能です。
ニーズがあるものを仕入れて必要としている人に売り、手数料を得るのがせどりの本質なので、この定義にあてはまれば何でも対象にすることができます。
詳細チェック
1位:アフィリエイト
アフィリエイトとは、ホームページやブログを作って広告を貼り、その報酬で稼ぐ手法です。
ブロガーも報酬を得る仕組みは同じですが、ブロガーは自身の書きたいことを書きながら稼ぐのに対し、アフィリエイトは稼ぐことが目的でホームページを作成するというのが違いです。
そのため、成功した場合はブロガーよりもアフィリエイトのほうが収入は大きくなりやすいです。
アフィリエイトは元手がなくても始めることができ、うまくいけば大きく稼ぐチャンスがあるというのがメリットです。
サラリーマンが副業を選ぶ際の3つの基準
会社員が副業を選ぶうえではいくつか注意すべき点があります。
ここではそのうち3つを紹介します。
1.スキルを活かして収入アップができるか
あなたにとっては簡単でも、他人にとっては難しいことはよくあります。
たとえば料理や大工仕事などはその典型です。
そのため、まずはスキルの棚卸しをしてみましょう。
タイムチケットなどでスキルを販売する場合は、あなたに特殊なスキルがあれば意外な高値で売れる可能性があります。
どんなスキルが売れるのかがわからなければ、まずはタイムチケットなどのサービスでどんなものが売られているか眺めるところから始めてみてください。
2.楽しんで続けられるか
本業として行う仕事なら楽しくなくても続けなければなりませんが、副業まで楽しくなかったら辛くなります。
そのため、副業の候補を選ぶときは楽しく続けられそうなものを選びましょう。
報酬だけで仕事を選ぶと後悔することもあります。
このあたりは実際に仕事をしてみないとわからないので、興味があったらまずはやってみるというのがおすすめです。
3.副業をすることで本業や私生活を圧迫しないか
副業に時間や労力を使いすぎて、本業や私生活を圧迫するようになると本末転倒です。
副業で稼げても、その結果として本業の収入が減ったら意味がありません。
副業はあくまで副業として、余裕のある範囲内で取り組むようにしましょう。
サラリーマンがやってはいけない副業ベスト3
副業の中には、サラリーマンにあまりおすすめできないものもあります。
ここではそのうち3つを紹介します。
1.ポイントサイトは労力の割に収入が低すぎ
ポイントサイトとは、ネットで可能な何らかの作業(メールを受信する、アンケートに答えるなど)を行って、貯まったポイントをお金や商品に交換できるサービスです。
ポイントサイトは内職に近いイメージで、労力のわりにあまり稼ぐことができません。
そのため、副業の候補としては外しても良いでしょう。
2.YouTuberは手間がかかるし、身バレも怖い
YouTubeを利用して稼ぐ人をYouTuber(ユーチューバー)と呼びますが、サラリーマンがYouTuberになる場合は身バレの危険性がある点に注意してください。
副業が認められていない会社で働いている場合、何気なく同僚が見て気付くようなケースが想定されます。
もしYouTubeでどうしても稼ぎたいなら、顔出しをしないで稼ぐ方法を考えましょう。
3.不動産投資で儲けるには、まとまった資金が必要
まとまった資金がある人なら不動産投資を考えるかもしれませんが、不動産投資は詐欺も多いので注意してください。
特にワンルームマンションの投資をすすめる業者の場合、利回りばかりを強調する傾向があります。
投資資金を回収するにはかなりの時間がかかりますし、空室リスクも決して低くないので安易に手を出さないようにしましょう。
サラリーマンは本業と競業関係になる副業は避ける
副業を選ぶときは、本業で培ったスキルを活用すれば稼ぎやすいかもしれません。
しかし、少なくとも本業の会社と競合する形で行うのはやめましょう。
あなたのサービスが本業と競合関係にある場合、そのサービスを続けるうちに会社に見つかる可能性があります。
また、取締役であれば競業を行うことは法律で禁止されており、損害賠償を請求されることもあります。
一般の社員でそこまでの事態に発展する可能性は低いでしょうが、倫理的な意味もあるので競業を副業とするのは避けるべきでしょう。
コソコソと行う副業はいつか辛くなります。
会社によっては副業禁止の場合もある。就業規則は事前にチェック
副業をする場合は事前に会社の就業規則をチェックしてください。
副業をすると本業に差し障ることが多いので、就業規則で禁じられていることが珍しくないからです。
ただ就業規則で禁じられていても、軽微なものであれば黙認することもあるでしょう。
そのため、就業規則で禁じられている場合は同僚で副業をしている人がいないか調べるなどの方法で、その会社の実態を把握してください。
黙っていても気付かれないことが多いでしょうが、稼ぎすぎると住民税の手続きが原因で発覚することがあります。
稼ぎがよくなってきたら十分、注意してください。
まとめ:忙しい中でどれだけ効率よく稼げるかを考えて
以上で紹介してきたとおり、副業として可能な仕事はたくさんあります。
その中には効率の良いものもあればそうでないものもあります。
副業としてお金を稼ぐうえでは本業に支障が出ない程度に行うことが大事なので、仕事を選ぶときはなるべく効率よく短時間で稼げるものを選ぶべきでしょう。
どんな仕事なら効率が良いかというのは個人差がありますし、実際にやってみないとわからないこともあります。
そのため、いろいろな仕事を経験して自身に合うものを探してみてください。