ここでは、打ち子は稼げるのか分析していきます。
パチンコやスロットなどをして収入を得る打ち子ですが、ちょっとダークな仕事でもあるため、一般的な求人サイトなどにはなかなか載っていません。
仮に掲載されていても「打ち子」という呼び名では募集されておらず、軽作業、データ調査などの名前で仕事募集されています。
実際に話を聞いてから打ち子の募集だった、と判明することもあるぐらいです。
打ち子はどれぐらい儲けられるのか、安全に仕事を続けることはできるのか、詳しく紹介しましょう。
打ち子とは?気になる仕事の中身を確認
一言で言えば、当たるパチンコ台で打ち続ける仕事。
当たるパチンコ台は打ち子自身が見極めるのではなく、膨大なデータを元にどの台で打つか決めてきます。
パチンコやスロットで稼ぐには、当たる確率が高い台を選ぶことが重要。
そのためには過去のデータを駆使して行う必要があります。
打ち子はただ単にパチンコを打ち続けるのではなく、例えば、「100/5k=20 18750 412当たり」のようにデータをメモし、その台を分析するのも仕事の一つです。
特にパチスロの場合はお店によって、あるいは台によって勝率が異なるため、データ収集は必須です。
尚、打ち子は個人で雇われるケースもありますが、大体は組織化したグループからの依頼になります。
そこで役割を明確にするケースもあります。
例えば、
- 資金を提供する親(リーダー)
- 朝並んで台を確保する引き子
- パチンコやスロットを打ち続ける打ち子
- 台が空くのを待つ張り付き子
- 望みの台の隣に座り、威圧感を与え、その希望の台の人をどかす剥がし子
このように役割分担して仕事するケースもあります。
稼げる?打ち子の収入はどれくらい?
成果報酬制のケースもありますが、大体は日当が決まっていて1日1万円から1万3000円程度です。
稼いだ額によって多少+αがつくこともあります。
尚、これ以上の報酬は物理的にありえません。
それ以上の報酬になると、そもそも赤字になってしまうからです。
ただ報酬額はそのグループの組織によって大きく異なります。
普通の打ち子は何かのグループ(軍団)に属し、親の指示のもと、打ちます。
そうなると、収支に関わらず日当が決まっています。
それに対し、個人からの依頼の場合は、投資と収入の折半するケースが多いです。(「ノリ打ち」と言われます)
例えば知り合いに依頼されたり、友達から依頼される場合はノリ打ちに該当します。
現金払いのことも多く、特に誓約書や契約書などを記入することなく、その場限りの仕事と割り切って行える点がメリットです。
例えば、車持込みで仲間の送迎などをすると、追加で手当てがつくケースもあります。
意外に大変?一般的な打ち子の1日の流れ
最初にパチンコ店に並び、台を確保します。
人気店だと抽選になる事も多く、その結果によっては台を変更したり、辞める事も。
打ち子は複数人いるので、よかった番号のみで打つ形になります。
そして軍団組織の場合、軍資金として2万円から3万円程度が支給されます。
親の指示があった台に座ります。
指示は例えば、「全台朝一 高確にいるかどうかをチェックしてくれ」など。
後は打つだけです。
そして状況次第で辞める指令、続ける指令、あるいは貼り付き子が確保した台に移るといった指令が出ます。
打っている間にモード移行や高確率移行などが、どんな状況だったか最終的に親に報告します。
朝から打ち続け、閉店まで打つケースが大半です。
一連の流れが終わって、ここで日当が支払われます。
尚、親といっても、別にヤクザのような人が指示するわけではなく、一般人のような人が指示するだけです。
打ち子になりたい!仕事の探し方について
打ち子の仕事は、公に募集されているわけではありません。
求人サイトなどでは情報を非公開にして、軽作業、データ収集などを分かりにくくして募集しています。
探す場合はTwitter上で「#打ち子募集」と検索したり、ウェブ上で「打ち子募集」と検索すると、該当サイトがヒットしたりします。
募集要項には場所、報酬、勤務形態、年齢、その他、休憩や交通費手当等の記載があります。
だいたいは平日週4以上で、20代から40代の募集が一般的です。
特に経験は問われないことが多いです。
指示通り打ったり、データを集計するのみです。
打ち子詐欺について。詐欺の被害に遭った人をさらに騙す詐欺もある
基本的に、打ち子は健全な仕事として成り立っていないことがほとんどです。
例えば、
- 組織がヤクザや暴力団がらみだった
- 組織がお店側とグルになっていた
- 事前に伝えられていた日当より少ない支払いになったなど
“都合が良く、美味しい内容”が「パチンコ(パチスロ)雑誌・一般誌の(求人)広告」、「求人誌での(求人)広告」、 「携帯(求人)メール」、「新聞折込みの(求人)チラシ」、「求人用ホームページ」、「打ち子(出玉PRスタッフ、モニター、サクラなど)募集業者のホームページ」などで、求人募集の宣伝が行われ、全国で多くの方々が、大切な“個人情報とお金”を騙し取られる被害が多発しています。
引用元:全日本遊技事業協同組合連合会
事前に伝えられていた日当より少ない額で対応され、それに異議を唱えるとヤクザの関係などをちらつかせる人もいます。
お店側は、もともとパチンコやスロットは当たる率が決まっていて、その情報を外部の人に教えことができません。
しかしお店側からその情報を提供してもらう事で、儲かった分をその教えた店員に支払って収益を得る方法があります。
これは窃盗や業務上横領罪にあたり、教えた側と情報を仕入れた側の両方が違法になります。
こういったトラブルが実際に起こって逮捕者が出た事例もあります。
まとめ:打ち子は詐欺が多く、副業としては成立しづらい
以上、打ち子の仕事について紹介しました。
あまり健全な仕事とは言えませんし、安全性が確保されているものではありません。
毎日のように決まった台で打っていると、外部から警戒の目を強められ、通報されてしまうこともあります。
常時稼ぐことができる仕事ではない、ということだけは理解しておきましょう。