副業にはさまざまな種類がありますが、ライターはネット環境さえあれば在宅でできるので、最も取り組みやすい職種の1つと言えます。
ただし、ノウハウを知らずに始めると安定した収入を得るまで時間がかかります。
何事も初めが肝心なので、副業であっても最低限の知識を得てから取り組むのがおすすめです。
そこで、このページではこれから副業でライターを始めたいという人のために、専業ライターの筆者が最短で月5万円程度の安定した収入を得られるようになる方法について解説します。
- 副業ライターとは?Webサイト用の原稿を書く、Webライター
- 副業ライターとして稼ぐためのステップ
- ライターを始めるために必要なもの
- ライターで稼ぐために最低限必要なスキル
- 報酬の目安。副業ライターはどれくらい稼げるのか?
- 仕事の探し方。副業ライターとしての応募先
- ライターとしての報酬の上げ方。稼ぐコツ
- 高額報酬を払ってもお願いしたくなるライターの特徴
- 適正をチェック!ライターとしての副業に向いている人の特徴
- こんな人は副業ライターには向いていない!3つの特徴
- ライターとしての勉強法。文章力を上げるために
- スキルアップの方法。ライターから一つ上のステージに上るには
- まとめ:ライティングは武器になる。初心者から始めても将来の可能性は大きい
副業ライターとは?Webサイト用の原稿を書く、Webライター
ライターという仕事は主に紙の本の原稿を書く人とWebサイト用の原稿を書く人にわけられます。
Webサイト用の原稿を書く人を「Webライター」と言います。
副業としてライターを始めるなら、まずはWebライターとして活動を始めるのが一般的です。
なぜなら紙の本の原稿を書くためにはある程度のスキルが求められますし、一般の人を対象に募集がされていることは少ないからです。
紙の本の原稿を執筆するほうが報酬は高いですが、仕事を得ることができなければスキルも高まりません。
そのため、副業でライターをするならWebライターから始めるものと考えてください。
副業ライターとして稼ぐためのステップ
副業ライターとして初めて活動をするなら、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを利用するのがおすすめです。
これらは無料で利用することができるので、まずアカウントを作ってプロフィール完成させ、それから仕事の募集を探して取り組めそうな案件に応募します。
クラウドソーシングサービスは仕事の実績が積み上がるので、実績が増えればより高い報酬の仕事も得やすくなります。
最初は報酬が安くて初心者でも応募できる案件からコツコツ取り組めば良いでしょう。
ライターを始めるために必要なもの
副業ライターを始めるために最低限、必要なものはネット環境です。極端な話、スマホ1つでもやろうと思えばできます。
しかし、経験の浅い副業ライターが月に5万円程度の収入を得るには、少なくとも2~3万文字程度の執筆が必要になります。
それだけの文字の入力を行うためにはスマホでは効率が悪いので、なるべくパソコン、できればデスクトップタイプのものがあると良いです。
ライターで稼ぐために最低限必要なスキル
ライターとして稼ぐために最低限、必要とされるスキルは言うまでもなく「文章を書く力」です。
文章を書くことが得意でなくても訓練次第で文章力は上がりますが、そもそも文章が全く書けないという人にはライターという仕事は向きません。
その他、クライアントさんと円滑にコミュニケーションを取るスキルも必要ですが、すべてネットで完結できるので、対人関係が苦手であっても最低限のやりとりができれば問題ないでしょう。
報酬の目安。副業ライターはどれくらい稼げるのか?
ライター経験ゼロの人が副業で始めるという前提で言うと、月に5~10万円程度が1つの目安になります。
もともと文章力が高かったり他のライターにはない経験があったりすれば、単価の高い仕事が得られてそれ以上の収入も目指せるかもしれません。
たとえば携帯電話の販売をしている会社で働いているなら、格安SIMについての記事を書くことは難しくないでしょう。
こうしたジャンルはある程度の専門的な知識が必要なので、しっかりした記事を書ける人は限られます。
そのため、他のライターと差別化ができて単価の高い仕事を得ることができます。
月に5万円程度なら、特殊な経験がなくても半年くらいで達成することは可能です。
副業で10万円はやや難しいですが、5万円くらいまでは誰でも到達が可能なラインなので、まずは5万円を目指してみましょう。
仕事の探し方。副業ライターとしての応募先
副業ライターとして仕事を得る方法はいくつかあります。ここではその方法についてそれぞれ解説します。
クラウドソーシングを利用する
副業ライターが仕事を得る最も一般的な方法は、ライター向けプラットフォームを利用することです。ここでは代表的なものを3つ、紹介します。
1.Crowdworks(クラウドワークス)
クラウドワークスは後述するランサーズと同様に、仕事を依頼したい人と仕事をしたい人をマッチングさせるサービスです。
仕事の範囲は多岐にわたっており、ライティングだけでなくシステム開発や翻訳、ホームページ作成など個人で受注が可能な仕事が数多く募集されています。
そのため、ライティング以外にも何か技術があれば、ライターの仕事と合わせて稼ぐこともできます。
2.Lancers(ランサーズ)
ライターにとってクラウドソーシングと言えば、クラウドワークスとランサーズと言っても過言ではありません。
そのため、ライターとして活動している人はこれらの両方に登録していることが多いです。
どちらが良いかということは一概には言えませんが、実際に使ってみてしっくりくるほうを集中的に使うのがおすすめです。
なぜなら、両方を均等に使ってしまうと実績がたまらないからです。
案件の数はランサーズのほうがやや多いという印象ですが、記事のテーマによっても変わってくるはずです。
そのため両方に登録し、実際に使ってみて判断してください。
3.サグーワークス
クラウドワークスやランサーズには「タスク」形式の仕事と「プロジェクト」形式の仕事があります(「コンペ」形式はライターに無関係なので省略します)が、サグーワークスはこのうち「タスク」に特化したサービスです。
プロジェクト形式の場合、仕事の募集に「提案」をして採用されることが必要なので、経験の浅いうちは採用されるまでが大変です。
タスクは早いもの勝ちなので誰でもできますが、単価が安いというのがデメリットです。
クラウドワークスやランサーズでタスクの仕事をする場合、個々の仕事はそれぞれ別のクライアントになりますが、サグーワークスでタスクの仕事をする場合はクライアントがサグーワークスのみです。
そのため、サグーワークスでのルールだけを覚えれば良いというメリットがあります。
通常、細かいルールはクライアントによって変わるので、ライターとしての仕事に慣れないうちはその手間が省けるだけでもラクに感じられるはずです。
一般の求人媒体で在宅バイトを探す
アルバイトを募集する一般的な求人媒体(マイナビバイトなど)でもライターを募集しています。
こうした媒体で募集している仕事の場合は完全在宅で可能なものは少なく、大半がその会社に出社して仕事をする形になります。
完全在宅でできる仕事と比べた場合、すぐ近くに文章の添削をしてくれる人がいるというのがメリットです。
また、ネットで仕事を見つける場合は報酬をきちんと支払ってもらえないリスクがありますが、出社して行う仕事ならそのリスクは低いでしょう。
なおクラウドワークスやランサーズには、発注者に対して報酬の仮払いをしてもらう仕組みがあります。
そのため、代金が未回収となるリスクはかなり低くなっています。
ライター募集しているメディアに直接応募
ネット上には数多くの媒体がありますが、目立たないところでライター募集に関する記事が掲載されていることがよくあります。
そのため、お気に入りの媒体があるならライターを募集していないかどうか、マメにチェクしてみましょう。
また、ライター募集に関する記事がなくても問い合わせれば応じてもらえる可能性があります。
クラウドソーシングなどで仕事に慣れ、自信がついてきたらこうした方法で仕事を得るのも良いでしょう。
ライターとしての報酬の上げ方。稼ぐコツ
ライターとしての仕事の報酬を増やすにはいくつかコツがあります。ここではそのコツを4つ、紹介します。
実績を積んで評価をあげる
先述したとおり、クラウドワークスやランサーズでは実績が蓄積されます。発注する立場に立てばわかるでしょうが、実績ゼロの人と実績100件の人ならどちらに依頼したくなるかは明らかですよね。
そのため、最初は報酬が安くても良いのでコツコツ経験を増やし、実績を積み上げるのが報酬アップの基本です。
クラウドソーシングで認定のライターになる
クラウドワークスやランサーズには、一定のスキルを持っていると判断されると認定ライターになることができます。
クラウドワークスの場合は「プロクラウドワーカー」、ランサーズの場合は「認定ランサー」と言います。
認定基準はそれぞれ違いますが、ランサーズの例を挙げると以下のような点が基準になります。
- ライターカテゴリの中で獲得報酬額が上位20%以内
- クライアントからの評価が5段階で8以上
- メッセージに24時間以内に返信している割合が80%以上
プロクラウドワーカーや認定ランサーになれば、プロジェクト案件で提案も通りやすくなります。
そのため、こうした称号を獲得することを目指しましょう。
継続的な発注をもらう
ライターとしての仕事には単発の仕事と継続的に依頼される仕事の2種類があります。収入を安定させるためには継続的に仕事を依頼されるクライアントを見つけるのがコツです。
単発の仕事だとその都度、提案をしてライバルに勝つ必要があります。
高単価で本数の多い仕事なら良いですが、そうでもなければ割に合いません。
そのため、良いクライアントを見つけることを意識するのがおすすめです。
高単価を支払うクライアントを見つける
記事の単価は執筆の難易度や文字数の多さで決まるのが基本ですが、実はまったく同じ記事を書いていても、クライアントの支払能力によって実際に支払われる報酬には差があります。
また、ライターを搾取して安い単価で使おうとする発注者もいるので、適切な報酬の追加なく新たな要求を増やしてくるクライアントには注意しましょう。
高額報酬を払ってもお願いしたくなるライターの特徴
クライアントが高い報酬を支払っても仕事を依頼したくなるライターにはいくつかの特徴があります。
ここではその特徴について解説します。
専門分野がある。なくても納得できるまで学ぶ姿勢がある
何らかのジャンルで専門的な深い知識があると、高い報酬を得ることができます。
たとえば法律に詳しい、金融機関で働いた経験があるなどです。先述した携帯電話の販売会社で働いた経験もその1つです。
ただし、ニーズのないジャンルはいくら造詣が深くてもあまり意味がありません。
盆栽の育て方について詳しくても、仕事の募集があることはまれでしょう。
特に専門分野がない場合は募集されている仕事をたくさん見て、募集の多いジャンルの記事を執筆できるように勉強するのがおすすめです。
独自の切り口で文章が書ける
ライターが依頼される仕事は、あらかじめ何を書くかということが細かく決められていることもよくあります。
しかし、記事のテーマだけを与えられて、あとは自由に執筆できることもあります。
自由に書いて良いという記事の場合はライターの構成力が問われます。
他人から評価される切り口でオリジナルの文章が書けると、それが高い報酬につながることもあります。
クライアントの手間を減らせる提案ができる
Webライターとしての仕事は基本的にWebに掲載する記事になりますが、Webに掲載するときはWeb向きの体裁を整えることが必要です。
たとえば文章の中に「タグ」と呼ばれるものを挿入するのはその1つです。
また、アイキャッチ画像の準備を求められることも珍しくありません。
こうしたものをライター側からクライアントに提案すれば、それだけで他のライターに一歩、差をつけることができるでしょう。
適正をチェック!ライターとしての副業に向いている人の特徴
どんな仕事にも言えることですが、向いている人とそうでない人がいます。
ここではライターに向いている人の特徴について解説します。
文章を書くことが好き
言うまでもありませんが、文章を書くことが好きな人はライターに向いています。
逆に文章を書くことが苦手な人や嫌いな人は、ライターを副業にすることは難しいです。
ライターとして稼ぐ環境は整っているので、文章を書くことが好きならライターは積極的に検討してみましょう。
趣味の幅が広く、好奇心旺盛
いくら専門分野を持っていても、それだけで稼ぎ続けることはなかなか難しいです。
特にマイナーな分野の場合は仕事が少ないからです。
そのためどんな分野でもリサーチをして知識を仕入れ、それなりの文章にまとめあげることがライターとして稼ぐうえでの大事なスキルです。
趣味の幅が広かったり好奇心が旺盛だったりすれば、それがプラスに働くでしょう。
自分でスケジュール管理ができる
納期遅れは絶対に避ける必要があるので、スケジュール管理はとても大事です。
1つ1つの仕事にどれくらいの時間がかかるのかということを見積もることは、慣れないと少し難しいです。
そのため、経験の浅いうちはなるべくスケジュールに余裕を持たせましょう。
こんな人は副業ライターには向いていない!3つの特徴
文章を書くことが苦手であればライターに向いていないことは先述しましたが、それ以外にも向いていない人の傾向があります。ここではその傾向について解説します。
コミュニケーションが苦手
在宅ライターであってもクライアントとのやりとりは必要です。
そのため、最低限のコミュニケーション能力は求められます。
特に取材ライティングをしたいなら、コミュニケーションが苦手だとやや厳しいでしょう。
しかし、在宅ライターなら最低限のやりとりができれば問題ありません。
職場での付き合いのような人間関係が必要になるわけではないのでそれほど心配は要りません。
調べ物・コツコツ作業が苦手
ライターの仕事は、自分の知っていることだけを書いて成り立つことはほとんどなく、ネットや書籍で情報を仕入れることが必須です。
そのため、リサーチが苦手だとライターとしての仕事を続けることはやや難しいでしょう。
ただ、ネットでのリサーチで完結する仕事も多いので、それさえできれば副業で稼ぐ程度であれば問題ないとも言えます。
納期が守れない
ライターに限った話ではありませんが、クラウドソーシングを使うときは納期を守ることは必須です。
ただし、納期が遅れても特に大きな影響が出ないクライアントもいます。
そのため、どうしても間に合わないときは相談してみるのも1つの方法です。
ライターとしての勉強法。文章力を上げるために
ライターとして文章力を磨くうえで大事なのは、とにかく仕事を受注して数を書くということです。
中にはライターとして活動を始める前にライター講座を受講することを考える人もいますが、こうした講座を受講しても実力は身につきません。
それよりも実際に仕事を受注し、緊張感の中で納期に追われながら仕事をすることが文章力を高めるうえで一番、効果があります。
これは数多くの仕事をしないとわかりません。
また、日頃から良い文章をたくさん読むことも大事です。
文章の手本はいくらでもあるので、自分が書けるようになりたいと思う文章を見つけて熟読すれば、それも文章力のアップに役立ちます。
スキルアップの方法。ライターから一つ上のステージに上るには
Webライターはたくさんいるので、他のライターと差別化する意識を持つことは大事です。
ここではライターとしてレベルアップする方向性についていくつか解説します。
専門分野のライターになる
もともと得意分野があるならそのジャンルについて積極的に仕事をして、そのジャンルの専門ライターを名乗るのは差別化の基本です。
クラウドソーシングのプロフィールに「転職系の記事が得意です」「脱毛サロンで働いた経験のある美容ライター」などと書くことができれば、それだけで発注者の目に止まることは間違いありません。
どんなジャンルでも執筆ができるようになるよう訓練しつつ、自身の得意ジャンルを作ることを心がけましょう。
ブロガー・アフィリエイターになる
ライターとして培ったライティング力は、ブログやアフィリエイトでも大いに役立ちます。
特に近年はコンテンツの質が問われるようになっているので、中身の薄い記事ではブログやアフィリエイトで収入を得ることが難しくなっています。
ライターとして仕事を続けて一定のライティング力を得て、それからブログやアフィリエイトに取り組めば、ライター経験のない状態で始めるよりも稼ぎやすいでしょう。
商業誌の執筆編集
Webライターであっても一定の経験とスキルがあることが証明できれば、やがては紙の本で執筆をすることが可能になるかもしれません。
そのためWebライターとして仕事をするときも、証明できる実績を作ることを意識するのがおすすめです。
たとえば掲載する媒体に名前の出る「記名記事」を獲得することや、クラウドソーシングでの実績数を増やすことなどです。
こうした実績が積み上がれば、それが名刺代わりになります。
まとめ:ライティングは武器になる。初心者から始めても将来の可能性は大きい
ライターの仕事はとにかく簡単に始められること、完全在宅で可能なことが大きなメリットです。
副業でも月に5万円程度であれば十分に可能であり、実績が増えてくれば単価も上がってよりラクに稼げるようになります。
うまくいけばライティングを本業にすることもできるので、文章を書くことが好きなら気軽に始めてみることをおすすめします。