「モデル」というと、ごく限られたスター性のある人でないとなれないというイメージがあるのではないでしょうか。
高額なギャラでCMに出演するようなモデルならもちろんそのとおりですが、モデルという仕事には普通の人でも手が届くものがあります。
このページでは、モデルとして働く方法について王道からニッチなものまで紹介します。
モデルという響きにあこがれているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
モデルになる方法一覧。主なモデル業全紹介
モデルという仕事を細かくみていくと、およそ以下の8つを挙げることができます。
以下、それぞれについて解説します。
1.王道!雑誌・事務所の専属モデル
「モデル」と聞いて誰もが真っ先に思い浮かぶのが、雑誌やモデル事務所の専属モデルではないでしょうか。
オスカープロモーションやレプロエンターテイメントなどの有名モデルが在籍する事務所や、「non-no」「CanCam」などの雑誌の専属モデルです。
言うまでもなく、モデルとして働くための難易度は最も高いです。
2.読者モデル。スーパーモデルもまずはここから
雑誌のモデルは専属モデルのほか、「読者モデル」もあります。
読者モデルというカテゴリーが存在するのは、専属モデルがスター性のある憧れの存在という役割を果たすのに対し、読者モデルは一般の人にとって身近な存在という役割を担うことができるからです。
読者モデルになるのは専属モデルほど難しくはありませんが、もちろんギャラは専属モデルより安くなります。
3.ブライダルモデル。花嫁さんを笑顔にする
結婚式場のホームページやチラシに掲載する、新郎新婦の写真の被写体になる仕事がブライダルモデル(ウェディングモデル)です。
単に被写体となるだけでなく、ブライダルフェアやショーに出演することもあります。
なお、ブライダルモデルは若い男女だけでなく、新郎新婦の両親役として年配の人の需要もあります。
4.サロンモデル。収入と理想のヘアスタイルも手に入れる
サロンモデルとは、美容院のホームページやSNSに掲載され、そのお店の宣伝役を担うモデルです。
スキルの高い美容師から施術を受けることができ、最新のヘアスタイルを体験することができます。
ちなみに、サロンモデルに似た「カットモデル」という言葉もありますが、カットモデルは経験の浅い美容師の単なる練習台にすぎません。
「モデル」という言葉がついていますが、そのイメージとはやや異なりますので注意してください。
5.手タレなどのパーツモデル。パーツの美しさが命
一般的にモデルと言えば全身が対象ですが、手、足、目、背中といった体の一部のみを対象とした「パーツモデル」という仕事もあります。
手のパーツモデルは「手タレ」、足のパーツモデルは「足タレ」と呼ばれることもあります。
体の一部が対象なので、全身のモデルよりも簡単そうなイメージがあるかもしれませんが、該当の部分はアップで撮影されるので、ケアにはかなり神経を使います。
また、仕事の募集が少ないので、仕事をすることそのものの難易度も高いです。
6.コスプレモデル。イベントで大活躍!
コスプレモデルは人気アニメやゲームに登場するキャラクターの姿をして被写体となったり、イベントに出演したりするのが仕事です。
コスプレが好きなら、コスプレ姿を楽しんでお金がもらえて一石二鳥です。
コスプレモデルの場合は単に外見だけを真似るのではなく、そのキャラクターが持つ世界観を表現することが必要なので、仕事として行うのであればその点で他のモデルと比べ、やや難易度が高いという特徴があります。
7.デッサンモデル。芸術に貢献する
デッサンモデルの仕事は、美大や専門学校で募集していることが多いです。
デッサンをする生徒に囲まれて2~3時間、指定されたポーズをとることになります。
外見に自信がなくても採用されやすいのが他の仕事と違う特徴で、ギャラはヌードになる仕事かどうかで違ってきます。
8.フリー素材モデル。拡散力抜群!
フリー素材モデルとは、主にホームページ作成用の画像素材を無料で提供するサイトの人物素材となる仕事です。
人気が出るとかなり多くの場所で使用されるので、タレントや役者を目指して知名度を上げたいような人には向いている仕事です。
ただしモデルが募集されていることは少なく、ギャラもごく一部の人を除けば安いので、それだけで生活できるような収入にするのは難しいです。
モデルの需要は様々、若い美人女性だけがモデルではない
モデルというと若くて美人でないとつとまらないと思うかもしれませんが、決してそうとは限りません。
CMなどに出演する華々しいモデルは別ですが、外見が一般的な人より優れていなくても可能なものはたくさんあります。
以上で紹介してきたモデルであれば、パーツモデルやデッサンモデル、フリー素材モデルが該当します。
フリー素材モデルは顔が写りますが美男美女の需要しかないわけではなく、ごく普通の人の写真が必要とされることもあります。
ドラマでも、登場する人物がすべて美男美女だと現実離れしてしまうので、外見がごく普通の役者さんもたくさんいますよね。
それと似ています。
モデルの収入相場はどれくらい?
モデルの収入は、その種類によってかなりの開きがあります。
たとえば雑誌モデルとして有名な「エビちゃん」こと蛯原友里さんの最盛期の年収は2億円を超えていたという話もあります。
しかし、高額なギャラを得ることができる可能性があるのは専属モデルや雑誌モデルくらいで、あとはアルバイトに近いイメージです。
読者モデルでもトップクラスの人であれば月収で50万円程度を稼ぐ人もいるようですが、収入を自ら公開しているモデルはいないので、あくまで推測にすぎません。
サロンモデルやデッサンモデルなどは単発の仕事になるので、毎月決まった収入を見込むのは難しいです。
そのため一般の人は収入ではなく、モデルという仕事をしていることに満足を見いだせないと続けられないでしょう。
モデルになる具体的なエントリー方法4選
モデルになるための入り口はたくさんあります。
ここでは専属モデルや読者モデルになるための方法を中心に4つ、解説します。
- オーディションを受ける
- モデル募集媒体に登録する
- ブログやSNSで独自に活動する
- スカウトを待つ
1.オーディションを受ける
モデル事務所や雑誌では、不定期にオーディションを行っています。
そのため、興味のある事務所や雑誌の募集が開始されたらすぐに応募できるよう、マメにホームページなどの情報をチェックしておきましょう。
読者モデルであれば随時、募集していることもあるためチャンスは多いです。
モデルとして採用されるようになるため、実際にどんな人が読者モデルとして採用されているか研究し、良いところは取り入れてください。
2.モデル募集媒体に登録する
モデルとして仕事をしたい場合、募集を行っているところに直接応募する方法だけでなく、モデルを募集するメディアを利用するという方法があります。
ここではそのうち3つを紹介します。
読者モデル募集:シンフォニア
SINFONIA(シンフォニア)では、「JELLY」や「ViVi」などの読者モデルやサロンモデルなどを募集しています。
シンフォニアのモデルとして働くためにはオーディションに通過する必要がありますが、審査が通ると読者モデルだけでなく専属モデルへの道が開けたり、メディア業界で働くきっかけになったりするメリットがあります。
個々の事務所や雑誌のオーディションに応募するよりも効率が良いでしょう。
日本最大級のサロンモデルサイト:ヘアモデルバンク
http://www.hair-model-bank.com/form_model/index.php
ヘアモデルバンクは、ヘアモデルと美容師を結ぶマッチングサイトというコンセプトです。
サロンモデルとして働く場合、一般的な金銭的メリットはサロン代がかからない程度です。
しかし、ヘアモデルバンクを通じて撮影した写真は全国の美容室へ販売されるので、写真が売れるとそのたびにモデル料が入ります。
単発の収入よりも魅力的なので、髪に自信があるなら応募を検討してみると良いでしょう。
自分で仕事に応募できる:モデルタウン
モデルタウンは、モデルとして仕事をしたい人とモデルを探している人をマッチングさせるサイトです。
モデルを探している人は、ここから気に入った人が見つかったら個別に依頼する形になります。
マイページには写真を掲載することができるので、良い写真をたくさん掲載しておけば依頼につながりやすいでしょう。
希望の価格も掲載でき、あらかじめ予算感の合う人から依頼が来るので話がまとまりやすいと言えます。
3.ブログやSNSで独自に活動する
ブログやSNSで積極的に自身の情報を発信していれば、モデルを探している人の目にとまって依頼が来ることもあります。
SNSはいろいろありますが、モデルの仕事をしたいならInstagramがベストでしょう。
こうした活動はほとんどお金をかけずにできますし、また、オーディションに応募したときに参考にされる可能性も高いです。
そのため、何となく適当に撮影した写真を投稿するのではなく、質の良い写真を投稿するようにしてください。
4.スカウトを待つ
ご承知のとおり、若者の多い街にはスカウトをしている人がいます。
そのため、スカウトの多い街に出かけていけば、それがモデルとして仕事をするための手段の1つになります。
スカウトが多いのは東京の原宿・表参道、渋谷、新宿、池袋などです。
地方都市でも若者が多ければチャンスはあります。
詐欺まがいのモデル募集も多いので注意!
スカウトの人から街中で声をかけられた場合、つい舞い上がってしまって冷静な判断力を失ってしまうかもしれません。
しかし、登録料やレッスン代という名目でお金をだまし取る目的で声をかけてくるだけのケースもあるので注意してください。
たとえば、名刺に記載されている連絡先が携帯電話のみ、所在地をグーグルストリートビューで調べたら怪しげなビルだったなど、不審な点を感じたら断るくらいでちょうど良いです。
ネットでの募集に応募する場合、ホームページがきれいというだけで信用せず、その企業について少しでも調べてから応募するようにしましょう。
まとめ:モデルへの入り口は多数ある
一般の人が蛯原友里さんや押切もえさんのようなモデルを目指すのは困難かもしれませんが、ごく普通の人でも可能なモデルになら、決してチャンスがないわけではありません。
副業としてお小遣い程度の収入が得られ、モデルとして働けることで自己満足できる程度で良ければ、ありきたりなアルバイトをするより楽しいのではないでしょうか。
以上で紹介したようなチャンスを活かし、あなたに合ったモデルの仕事を見つけられるよう努力してみてください。