この記事では「並び屋」という仕事について紹介していきます。
人気があり、普通には購入できないチケットや商品というのも世の中にはあります。
しかし「並ぶのは面倒」、「そんな時間はない」という人も多いです。
そんな時に並び屋が代行します。
意外と需要のある仕事で、イベントやショッピング、コンサートなど様々な依頼があります。
並び屋はどれぐらいの収入になるのか詳しく見ていきましょう。
並び屋の仕事内容とは
並び屋は文字通り、依頼者に代わって欲しい商品やサービスをゲットするために並ぶ仕事です。
具体的には下記のようなものを目当てに並びます。
- コンサートのチケット
- 先着○○名限定品
- イベント握手会
- お花見などの場所取り
- 映画の試写会
- 家電やおもちゃなどの新商品発売
- 裁判の傍聴券
場合によっては発売日の前日から並ぶこともあり、なかなか長丁場です。
仕事としては並び屋ではなく、「便利屋」というジャンルで募集されていることもあります。
一般的な求人サイトにはあまり募集されておらず、特定のサイトやジモティーなどの掲示板で募集されているケースが多いです。
特に難しい仕事ではありませんが、数時間並ぶケースもあるので忍耐力、体力が必要な仕事といえます。
また、現場から離れた場所に行かなければいけないケースもあるため、支給される交通費を上回ってしまう可能性もあります。
交通費は事務所から希望地までを換算して支給されることが多いです。
個人間での契約の場合は、交通費を全額支給してくれるケースもあります。
並び屋は法的に許される仕事?
代理で並んで購入することは法的に違反ではありませんが、仕入れた商品を依頼人が転売した場合はその行為に加担したとして、迷惑防止条例違反で検挙されたり、逮捕される可能性もなくはありません。
ただ、依頼人のために1枚だけチケットを買ったという程度でしたら問題ないでしょう。
依頼人が大量に購入し、転売するなどの行為がなければとくに表沙汰になることはありません。
ただ、若干グレーという部分もあり、大々的に求人募集しているところはあまりありません。
並び屋のメリット
並び屋のメリットは、資格やスキルが必要なく、誰でも簡単に仕事を受けられることです。
また、誰かとコミュニケーションをとったり、作業しなければいけないということはないので気楽な仕事でもあります。
待っている間はとくに制限などありませんので、スマホをいじったり、本を読んだり、好きなことができます。
最近はスマホでなんでもできるので、暇つぶしも苦ではなくなりましたね。
待ち時間も当然収入換算になりますので、たとえば1時間並べば1,000円ほどの収入となります。
並び屋の仕事はだいたい3時間以上待たなければいけないことが多いので、1日でまとまった収入が得られる仕事でもあります。
並び屋の大変なところ
並び屋の仕事は、意外と過酷です。
室内で並べるような場所なら良いですが、店外で待たなければいけないケースもあります。
場合によっては台風や嵐のような天候だったり、真夏の炎天下、真冬の寒さなどに耐えなければいけないケースもあります。
待っているだけでもかなりの体力を消耗する時期があるので注意しましょう。
場所によっては椅子などの持ち込みが禁止されているところもあるので、数時間立ちっぱなしという状況もありえます。
そして並ぶ時間も早朝になる時もあれば、深夜から並ばなければいけないこともあります。
自分のやりたい時にやれる仕事ではない点が、並び屋の大変なところでしょう。
あとしっかりと対策しておかないと困ってしまうのがトイレです。
長時間並ぶとトイレに行きたくなることもあるでしょうが、列を離れられずに困ってしまうケースがあります。
そのため長時間並ぶ仕事をするなら、「水分補給を控える」、「友人や知人に協力してもらう」、「同じ並び屋と仲良くなって交代で行く」、「大人用おむつを着用する」などのトイレ対策が必須です。
並び屋バイトの収入相場はいくら?
並び屋を利用する人は1時間につき2,000円程度支払いますが、事務所に引かれるお金もあるので最終的な手取りは1時間1,000円程度です。
その他、交通費も一定額までは支給されます。
「ただ待つだけで時給1,000円」と考えれば悪くない気もしますが、天候によっては過酷な状況もあるので、一概にお得な仕事とは言い難いですね。
依頼は3時間以上のケースが多く、中には1日待つことも。
その場合は、深夜手当などが別途付くことが多いです。
並び屋バイトの求人募集例
並び屋募集がされている2つのサイトを紹介しましょう。
- 「ジモティー」など掲示板で単発での募集
- 東京ナラビー
「ジモティー」など掲示板で単発での募集
並び屋は単発の仕事依頼がある掲示板に記載されていることがあります。
よく見かけるのはジモティー。
「何時から何時まで代わりに並んで欲しい」という依頼が時折あります。
中には時給1,500円程度のものもあるので、ちょっとした小遣い稼ぎには魅力的な依頼です。
依頼は少数ですが、時折掲載されているのでチェックしてみましょう。
都市部を中心に依頼があります。
東京ナラビー
東京ナラビーは常時並び屋のスタッフを募集しているサイトです。
時給は1,000円以上で交通費全額支給というのが嬉しいですね。
毎日の依頼ではなく週1、2回程度と記載されています。
年齢は20歳から40歳ぐらいまで。
長期の待ち時間も予想されるので、ある程度体力的に自信のある方が望まれていることがわかります。
登録しておけば、常時募集をチェックしていなくても依頼が舞い込んできます。
まとめ:並び屋バイトは募集が少ないのがネック
以上、今回は並び屋の仕事について紹介しました。
並び屋は安定的に稼ぐことは難しく、あくまでも副業としてちょっとした空き時間にやるという程度の仕事です。
もちろん1回だけの受諾でも良いので、ちょっとどんな仕事か気になるという人は単発で受けてみるのも良いでしょう。