ここでは宿題代行業について紹介します。
それほど需要が多いというわけではありませんが、宿題が終わらないことを理由に、他者に依頼して宿題を仕上げてもらうケースも実はあります。
「宿題は子供のためを思って学校から出されているものだから、それを他人にやってもらうなんて不謹慎!」という人も多いです。(むしろそういった声が大半)
しかし宿題が必ずしも子供の為になっているとは考えていない親もいて、その時間を有用な時間として使いたいと考える親もいます。
そこで、宿題代行業の現状に迫っていきましょう。
宿題代行業が生まれた理由とは?
そもそも宿題代行業は何故生まれたのか、その要因を紹介しましょう。
- 学校からの宿題が多すぎて夏休みの土壇場になっても終わらないため、仕方なく
- 塾に通っている場合、そちらからの宿題も出ていて終わらない
- 休暇を旅行などに費やし宿題の時間がない
- 宿題よりも為になる勉強があると考え、宿題を重要視していない
- 親が代わりにやってあげられる時間もない
こういった考えから宿題を他者に依頼する人がいます。
算数や国語ドリルは重要と考える親が多いですが、自由研究や作文などはわざわざ自分でやる必要はないだろうと考える親もいます。
こういった背景から宿題代行業が今でも存在します。
また現代はネット社会が発達していて、簡単にそういったことを他人に依頼できる状況でもあります。
塾講師や家庭教師などが裏稼業として実施しているともいわれています。
宿題代行は違法?文部科学省は認めていない?
こういった宿題代行が社会問題になり、文部科学省が緊急で声明を出したことがあります。
(参考)「宿題代行」への対応について
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/syukudai/index.htm
内容としては、「宿題を他人が提供したり、代理で行うことを禁ずる」というもの。
また自由研究や読書感想文になりそうな完成品の売買なども禁止されています。
現在はネット社会が発達していて個人でも、モノやサービスを売買できる状況になってきています。
過去には楽天やメルカリ、Yahooショッピングなどでそういったサービスを請負うという出品もあったのですが、今は禁止されています。
文部科学省はこの3社に対して「代行業を禁止することで合意した」と発表しています。
ただ、世の中にはサービスの売買ができるサイトは他にもあるので、完全に除去できているという訳ではないのが現状でしょう。
大人の宿題を代行するサービスもある
宿題代行業というと、「小学生の夏休みの宿題」という印象でしたが、最近は大学生や社会人の宿題やレポートなどを代行するケースもあります。
例えば大学生の卒業論文、会社から提出を求められた書類作成など。
自分では対応できない翻訳などを外部に依頼するケースもあります。
もはや宿題代行業というより「自分ではできない書類作成やレポートを依頼する」という感覚です。
宿題代行のアルバイト募集はない。自分で集客が必要
宿題代行業を実施していると公にしている企業は少ないです。
株式会社ジーニアスアシストのように、様々な宿題代行をしていると発表している会社もありますが、こういった会社は稀な存在。
基本的にはグレーな仕事でもあるので、あまり求人サイトなどにも募集はありません。
アルバイト募集自体あまりないので、自分でホームページを立ち上げたり、Twitterで募集して仕事を受けるしかないでしょう。
ちなみに宿題代行業の相場は主に下記の通りです。
- ドリル1ページ:500円から1,000円
- 読書感想文:4,000円から6,000円程度(2,000文字程度の場合)
- 自由研究の工作:5,000円前後
もちろん内容により相場は変動します。
業者で請負う場合も料金は「応相談」となっていることが多いため、料金の実態はあまりわかっていません。
この度皆様の課題、レポートのお手伝いをさせて頂きたくレポート代行を始めました☺️
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宿題代行の集客が無理なら、家庭教師として働くほうが良い?
仮に自分で宿題代行をしようと集客を図っても、なかなか応募がないのが現状でしょう。
大人を相手にレポートなどを代行する仕事ならあるかもしれませんが、子供の宿題を代行しようという親はそもそも少ないからです。
それなら家庭教師や塾講師として働いた方がよっぽど需要があります。
もし宿題代行もやってあげたいという事でしたら、家庭教師としての業務中にちょっとお手伝いするという程度でしょう。
まとめ:堂々とできるビジネスとは言えないのでおすすめはできない
以上、宿題代行業について紹介しました。
メルカリなどで読書感想文の完成品を提示して買い取る人がいたため、多少需要があったと考えられますが、そこまで買取希望の人が多いわけではないでしょう。
宿題代行業として稼ぎたいなら子供ではなく、大人を相手にしたビジネスの方がまだ需要があります。
ただ基本的には「その人がやるべきものを代理で行ってしまう業務」なので、堂々と遂行できる仕事ではないということも心得ておきましょう