今回は物販の中でも稼げるジャンルであるブランド転売について解説をしていきます。
グッチやシャネル、プラダなどの有名ブランド品のニーズはとても根強いです。
そのためブランド品が手に入る場所にも色々あり、価格についても売られている場所によって大きな差があります。
この価格差を利用し、安いところで仕入れて高いところで売るのがブランド転売です。
このページでは、ブランド品の転売によって稼ぐことに興味がある人に向け、その始め方や稼ぐコツなどについて解説していきます。
ブランド品転売とは?
ブランド品転売とはその名のとおり、ブランド品を転売して利益を得る方法です。
ブランド品転売では、主に以下のような商品が対象になります。
- ルイヴィトン、シャネル、グッチなどいわゆる「ブランド」のカバン、財布など全般
- NIKE、adidasなどのスニーカー
- G-SHOCK、ロレックスなどの時計
ヤフオクやメルカリなどでは、ブランド品の出品がとても多いです。
記事執筆時点においてヤフオクで「グッチ」と入力したところ、検索結果は約6万1000件も表示されました。
これは、それだけブランド品のニーズが強いということを意味しています。
そのためライバルも多いですが、需要もかなり強いので質の良い商品であれば売ることはそれほど難しくありません。
中古品を安いところで仕入れてネットで転売し、利益を出すやり方全般を「せどり」と呼びますが、ブランド転売もその一種です。
ブランド転売は利益率が高くて儲かる
ブランド転売の特徴は、その利益率の高さです。
もともとの単価が高いので、おのずと転売したときの利益も多く取れるんですね。
さらにブランド品には根強いファンも多いので、「売れやすい = 回転率が良い」というメリットもあります。
このようにブランド転売は利益率が高く回転率も良い商売であるため、物販の中でもかなり稼ぎやすいジャンルです。
早い人であれば、初めて数ヶ月で月収100万円以上を目指すこともできます。
ブランド品転売の主な仕入先
転売するブランド品の仕入先はいろいろありますが、大きくは4つに分けることができます。
それぞれの特徴を理解して、上手に使い分けましょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでブランド品を仕入れるメリットは、ニセモノを掴まされるリスクが低いことです。
後述しますが、偽ブランド品を転売してしまうと最悪違法になる可能性があります。
その点リサイクルショップは、AACD(日本流通自主管理協会)という機関に加盟しているお店が多いので安心です。
AACDとは、ブランド品のニセモノ、その他不正商品の排除を目的として活動している民間団体です。
AACDの会員企業は一定の基準内の商品だけを扱うように努めており、万が一そこで購入したものがニセモノだった場合も対応してもらえます。
そのため安全にブランド転売をしたいなら、AACDに加盟しているお店で仕入を行うようにしましょう。
AACD加盟店かどうかを確認するには、天秤のマークを目印にしてください。
また、ショッピングサイトのゾゾタウンでも「ZOZOUSED」といった中古商品の販売サービスを行っています。
ショッピングモールの大手なので偽物をつかまされるリスクは低いといえるでしょう。
フリマアプリやネットオークション
ネットでブランド品を仕入れるなら、ヤフオクなどのオークションサイトやメルカリ、ラクマなどのフリマアプリが便利です。
こうしたところでは素人が市場価格をよく調べずに値付けしていることもあるので、相場よりもかなり安いお宝商品が手に入ることもあります。
ただし、知らずにニセモノを出品している人や悪意を持ってニセモノを出品している人もいるので、ブランド品が本物かどうかをしっかり見極めることが大事です。
古物市場
古物市場とは、古物商免許を持った人だけが参加することのできる中古品の市場です。
プロが使っている市場だけあって、古物市場では品物を安く仕入れることができます
古物市場は数多くあり、市場ごとに扱っている品物が違います。
中にはブランド品を多く扱っているところもあるので、探してみると良いでしょう。
ただし、古物市場は閉鎖的な世界でもあるので、古物商免許を持っているからと言って必ず参加できるとは限らないようです。
海外のネットショップ
BUYMA(バイマ)というサイトを利用すると、海外在住のバイヤーからブランド品を購入することができます。
取り扱いブランドの数も豊富で、注文を受けてから仕入れの発注をすれば良いので無在庫販売が可能です。
ただし競合も増えやすいですし、規約違反をするとすぐにアカウントが停止されてしまうので、国内での仕入れに慣れてから取り組んだほうが良いかもしれません。
ブランド品転売は違法にならない?
結論から言うと、ブランド品転売自体は違法ではありません。
ただし、盗品を転売したり偽ブランド品を転売したりしてしまうと違法になる可能性があるので注意してください。
対策としては、以下の2つが挙げられます。
- 古物商免許を取得する
- 偽ブランド品を避ける
それぞれ詳しく解説していきましょう。
ブランド転売に古物商免許は必要?
古物商免許とは、「古物」の売買をするうえで取得する必要がある免許です。
営業所を所轄する警察署で必要な手続きをすれば誰でも取ることができますが、手続きをするには1万9000円の手数料がかかります。
申請場所
営業所の所在地を管轄する警察署の防犯係が窓口です。手数料 19,000円
不許可となった場合、及び申請を取り下げた場合でも、手数料は返却できません。引用元:警視庁 古物商許可申請
ブランド転売をしているけど古物商免許は持っていない、という人も多くいるようですが、うっかり盗品やニセモノの販売にかかわってしまったときに大きな問題となる可能性があります。
そのため、本格的にブランド転売に取り組むなら早めに取得しておいた方が良いでしょう。
ちなみに古物商を取得すれば、前述した古物市場に参加できる可能性もあります。
偽ブランド品は素人でも見分けられるの?
偽ブランド品を避けることも、ブランド品転売をするうえでは重要なことです。
とくに精巧なコピー品には注意しなければいけません。
ブランド品のコピーはランク付けがされており、A品、S品、SS品、N品の4段階に分けられています。
N品が最も精巧なもので、「スーパーコピー」とも呼ばれているほどです。
コピー品かどうかを見分けるポイントはその商品ごとにありますが、スーパーコピーのように精巧なものは長年使用している人でもない限りそうそう見分けがつきません。
そのため、このような偽ブランド品を手にしないためにも仕入先を厳選する必要があります。
とくに怪しい販売者からは絶対に仕入れないように注意しましょう。
ちなみに、コピー品かどうかを見分けるのに役立つ「Entrupy(エントルピー)」というアプリがあります。
これはAIを使用して真贋を判断するもので、精度は高いです。
ただし法人向けに開発されたアプリなので、費用についてもかなり高いのがネックですね。
ブランド転売をやるなら知っておくべき法律
先に説明したとおり、ブランド品にはニセモノが多いため、ブランド品の取り扱いに関連する法律を理解しておくことも重要です。
ここからは大事な3つの法律について、1つずつ解説していきましょう。
1.商標法
ブランド品のロゴは商標登録されているため、商標法についてよく理解しておく必要があります。
仮にニセモノであることを知りながら商標権者の許可なく販売すると、商標権の侵害になるので注意してください。
商標権を侵害すると、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
また、ヤフオクなどに出品すると、販売する目的で所持しているとみなされることもあります。
この場合は5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
刑としてはいずれも決して軽くないので、仕入れにあたってニセモノを掴まされないようにすることがとても大事です。
2.民法
ブランド品をニセモノだと知りながら販売すると、商標法に違反するだけでなく民法の詐欺罪にもあたり、購入者がそれを知った場合は契約の取り消しを求められる可能性があります。
また、ニセモノだということを知らずに販売したとしても、錯誤による契約の無効を主張されて返金せざるを得なくなります。
これは、自身がニセモノを仕入れてしまった場合にも活かせる知識なので、よく理解しておきましょう。
3.関税法
商標権を侵害している品物の輸入は関税法によって禁じられています。
違反した場合は7年以下の懲役もしくは700万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
仮にニセモノと知らずに購入した場合であっても、税関で差し止められて処分されてしまいます。
1つ1つが高価なだけに、税関で処分されるのは避けたいところです。
まとめ:ブランド転売なら少ない取引で安定して稼げるかも
今回はブランド品転売について、詳しく解説をしてきました。
ブランド品の転売は本や家電品などの転売と比べ、さまざまなハードルがあります。
とくに慣れないうちはニセモノを仕入れないようにするのが一番困難に感じるでしょう。
しかし、ノウハウが身についてしまえば1個あたりの利益が大きいので、副業で取り組むにしてもそれほど負担なくできると言えます。
さらにブランド品は市場が大きいので、軌道に乗れば安定した利益を得ることができます。
こまごまと稼ぐのが苦手な人にとっては、ブランド転売は向いているかもしれません。