グッチやシャネル、プラダなどの有名ブランド品はとても根強いニーズがあります。
こうしたブランド品が手に入る場所はいろいろとありますが、その価格は売られている場所によって差があります。
これを利用し、安いところで仕入れて高いところで売るということが可能です。
このページでは、ブランド品の転売によって稼ぐことに興味がある人に向け、その始め方や稼ぐコツなどについて解説します。
ブランド品転売の特徴
ブランド品の転売で対象となるのは主に以下のようなものです。
- ルイヴィトン、シャネル、グッチなどいわゆる「ブランド」のカバン、財布など全般
- NIKE、adidasなどのスニーカー
- G-SHOCK、ロレックスなどの時計
ヤフオクやメルカリなどはブランド品の出品がとても多いです。
記事執筆時点においてヤフオクで「グッチ」と入力したところ、検索結果は約6万1000件も表示されました。
ライバルも多いですが、質の良い商品であれば売ることはそれほど難しくありません。
ところで、中古品を安いところで仕入れてネットで転売し、利益を出すやり方全般を「せどり」と呼びます。
ブランド品の転売はなぜか「せどり」という言葉が使われないことが多いですが、やっていることは同じです。
「せどり」はここで紹介しているもの以外にも本、ゲーム、家電品、おもちゃなどさまざまなものが対象になります。
ブランド品の転売はこうしたものと比べ、1個あたりの利益が大きいのが特徴です。
ブランド品を本気で扱うなら知っておくべき法律
グッチやシャネルなどのブランド品にニセモノが多いことはご承知のとおりです。
そのため、こうしたブランド品の取り扱いについては関連する法律をよく知っておくことが必要です。
ここでは大事な3つの法律について解説します。
1.商標法
ブランド品のロゴは商標登録されているため、その品物がニセモノであることを知りながら商標権者の許可なく販売すると商標権の侵害になります。
この場合は10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
また、ヤフオクなどに出品すると、販売する目的で所持しているとみなされることもあります。
この場合は5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
刑としてはいずれも決して軽くないので、仕入れにあたってニセモノをつかまされないようにすることがとても大事です。
2.民法
ブランド品をニセモノだと知りながら販売すると、商標法に違反するだけでなく民法の詐欺罪にもあたり、購入者がそれを知った場合は契約の取り消しを求められる可能性があります。
また、ニセモノだということを知らずに販売したとしても、錯誤による契約の無効を主張されて返金せざるを得なくなります。
これは、自身がニセモノを仕入れてしまった場合にも活かせる知識なので、よく理解しておきましょう。
3.関税法
商標権を侵害している品物の輸入は関税法によって禁じられています。
違反した場合は7年以下の懲役もしくは700万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
仮にニセモノと知らずに購入した場合であっても、税関で差し止められて処分されてしまいます。
1つ1つが高価なだけに、税関で処分されるのは避けたいところです。
主なブランド品の仕入先
転売するブランド品の仕入先はいろいろあります。
大きく分けて以下の4つになりますので、それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
リサイクルショップ
前項でニセモノを扱う危険性について説明しましたが、ニセモノを仕入れたくなければAACD(日本流通自主管理協会)という機関に加盟している店で買うのが無難です。天秤のマークが目印です。
AACDとはブランド品のニセモノその他不正商品の排除を目的として活動する民間団体です。
AACDの会員企業は一定の基準内の商品だけを扱うように努めていますが、万が一ニセモノだった場合は対応してもらうことができるので安心です。
フリマアプリやネットオークション
ネットで仕入れるならヤフオクなどのオークションサイトやメルカリ、ZOZOフリマ、ラクマなどのフリマアプリを利用できます。
こうしたところでは素人が市場価格をよく調べずに値付けしていることもあるので、相場よりも安く手に入ることがあります。
ただし、本物かどうかをしっかりと確かめることが大事です。
古物市場
古物市場とは、古物商免許を持った人だけが参加することのできる中古品の市場です。
古物市場は数多くあり、市場ごとに扱っている品物が違うので、ブランド品を多く扱っているところを探しましょう。
古物市場では品物を安く仕入れることができますが、閉鎖的な世界なので、古物商免許を持っているからと言って必ず参加できるとは限らないようです。
海外のネットショップ
BUYMA(バイマ)というサイトを利用すると、海外在住のバイヤーからブランド品を購入することができます。
取り扱いブランドの数も豊富で、注文を受けてから仕入れの発注をすれば良いので無在庫販売が可能です。
ただし競合も増えやすいですし、規約違反をするとすぐにアカウントが停止されてしまうので、国内での仕入れに慣れてから取り組んだほうが良いかもしれません。
ブランド転売に古物商免許は必要?
古物商免許とは、「古物」の売買をするうえで取得する必要がある免許です。
営業所を所轄する警察署で必要な手続きをすれば誰でも取ることができますが、手続きをするには1万9000円の手数料がかかります。
申請場所
営業所の所在地を管轄する警察署の防犯係が窓口です。手数料 19,000円
不許可となった場合、及び申請を取り下げた場合でも、手数料は返却できません。引用元:警視庁 古物商許可申請
ブランド転売をしていても、古物商免許を持っていないという人も多くいるようですが、うっかりニセモノの販売にかかわってしまったようなときに問題となる可能性があります。
そのため、本格的にブランド転売に取り組むなら早めに取得しておいたほうが良いでしょう。
偽ブランド品は素人でも見分けられるの?
コピー品にも精巧なものがあることは知っている人も多いでしょうが、ブランド品の場合はその精密さに応じてランク付けされています。
コピー品のランクはA品、S品、SS品、N品の4段階で、N品が最も精巧なものです。
N品は「スーパーコピー」とも呼ばれます。
コピー品かどうかを見分けるポイントはその商品ごとにありますが、N品のように精巧なものは長年使用している人でもない限りは見分けがつかないようです。
なお、コピー品かどうかを見分けるのに役立つ「Entrupy(エントルピー)」というアプリもあります。
これはAIを使用して真贋を判断するもので、精度は高いです。ただし法人向けに開発されたアプリで費用はかなり高いです。
まとめ:軌道に乗れば少ない取引で安定して稼げるかも
ブランド品の転売は本や家電品などの転売と比べ、さまざまなハードルがあります。
特に慣れないうちはニセモノを仕入れないようにするのが一番、困難に感じるでしょう。
しかし、ノウハウが身についてしまえば1個あたりの利益が大きいので、副業で取り組むにしてもそれほど負担なくできると言えます。
ブランド品は市場が大きいので、ノウハウが身につけば安定した利益を得ることができます。
こまごまと稼ぐのが苦手な人にとっては、ブランド転売は向いているかもしれません。