サグーワークスはライターの間で知名度が低いですが、稼いでいる人は月に20~30万円程度の収入を得ています。中には月に70万円近く稼いだ人もいます。
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングとは仕組みがやや違うので、これらで主に活動している人でも、うまくサグーワークスを併用すれば収入源を増やすことができます。
このページではサグーワークスの登録方法や、サグーワークスを利用して稼ぐコツなどについてプラチナライターである筆者が解説します。
サグーワークスとは?
サグーワークスで仕事をする前に、まずはサグーワークスを運営する会社とその仕組みについて知っておきましょう。
サグーワークスは、Webマーケティング会社「ウィルゲート」が運営
サグーワークスは、渋谷に拠点を構える株式会社ウィルゲートが運営しています。
ウィルゲートはWebマーケティング会社であり、サグーワークスのほか「暮らしニスタ」「Milly」といったメディアの運営も行っています。
SEO対策についての独自の知見を持ち、それをもとに記事作成の仕事を受注して、登録ライターに執筆してもらう場所がサグーワークスです。
サグーワークスの仕事の仕組みと流れ
サグーワークスの登録は無料ででき、毎月の利用料もかかりません。
そのため登録しているライターの数も多く、2019年1月現在で約22万人もいます。
クラウドソーシングを利用しているなら「タスク」という形式の仕事をご存知でしょうが、サグーワークスはこのタスク形式の仕事がメインです。
タスク形式の仕事であるため都合の合うときだけ仕事をすることができるのがメリットです。
サグーワークスのライターには「レギュラー」「ゴールド」「プラチナ」という3つのグレードがあり、一番上の「プラチナライター」になるにはテストに合格する必要があります。
プラチナライターになると「専属案件」という、運営から直接依頼を受ける仕事もできるようになります。
専属案件は一般案件よりも単価が高く設定されています。
サグーワークスでどれくらい稼げる?
サグーワークスはサイト上で獲得ポイントランキングを公開しているので、どのくらい稼げるのかが一目瞭然です。
2018年12月の月間ランキングによると、プラチナライターはトップクラスで30~70万ポイント、レギュラー・ゴールドのライターは15~30万ポイント程度を稼いでいます(1ポイント=1円)。
プラチナライターはレギュラー・ゴールドのライターが取り組めない案件にも取り組めるので、収入はプラチナライターのほうが必然的に高くなります。
サグーワークスの始め方。登録から報酬受け取りまで
サグーワークスに興味を持ったのであれば、早速登録してみましょう。ここでは登録の手順について解説します。
サイトの登録方法
サグーワークスに登録するのは簡単です。まず、サイトの上部にある「新規登録」をクリックしてメールアドレスを入力してください。
そうすると仮登録完了のメールが送られてくるので、指定されたURLをクリックすれば完了です。
仕事を始める前にプロフィールの入力をしておきましょう。
お仕事開始。記事作成のやり方について
サイト上部のメニューから「サグーライティング」をクリックしてください。
そうすると現在募集中の案件が表示されます。
興味のある案件をクリックすると、その記事を執筆するうえでの注意点が表示されます。
これをよく読んだうえで、一番下にある「テーマ」を選んでください。
執筆しようと決めたテーマの右端にある「指定事項を見る」をクリックすると、そのテーマ固有の注意点が表示されるのでこちらも確認してください。
あとは、テーマを選んで「規約に同意してお仕事をはじめる」をクリックすると記事入力画面に変わるので、執筆を始めてください。
なお、あなたが仕事を開始すると、同じ仕事を他の人が同時に取り組むことはできません。
そのかわり制限時間があります。
制限時間内に終わらなかった場合は、たとえ記事がほとんど完成していたとしても報酬を受け取ることはできません。
そのため、記事を書き上げるだけの時間を確保できるときだけ着手しましょう。
報酬ゲット!報酬の受け取り方
報酬の受け取り方は現金として受け取るほか「ドットマネー」への交換やAmazonギフト券での受け取りも選べます。
現金への換金手数料は3万ポイント未満の場合が108ポイント、3万ポイント以上の場合が216ポイントで、クラウドソーシングよりもかなり安くなっています。
ドットマネーやAmazonギフト券に換金する場合は手数料がかかりません。
サグーワークスの7つのメリット
サグーワークスには、クラウドソーシングにはないメリットがいくつかあります。
ここではクラウドソーシングと比較した場合のメリットを中心に解説します。
記事作成に特化した案件が多い
サグーワークスにおけるライティングの仕事は、記事の構成があらかじめ指定されています。
そのため、ライターは記事を執筆するうえで構成を考える必要がありません。
段落ごとに何を書けば良いかというおおまかな指示があるので、タイトルだけ与えられている場合と比べて執筆の手間は少なくて済みます。
ライティングの基本が学べる
サグーワークスは、ライター向けの情報サイト「こぶたの鉛筆」を運営しています。
こぶたの鉛筆にはライターとしての基本的な知識からライターで稼ぐためのコツまで、ライター初心者なら役立つ情報が満載です。
そのため、こぶたの鉛筆で学びながら仕事をすると良いでしょう。
利用手数料が安い
ランサーズやクラウドワークスを利用すると、手数料として20%を差し引かれます。
そのため1本2000円の仕事であっても、実際に受け取れるのは1600円になります。
20%も引かれるとモチベーションが下がりますが、サグーワークスの場合、提示されている単価はライターの手取りなのでそのようなことがありません。
クライアントとの面倒なやりとりがない
サグーワークスの仕事はタスク形式なので、サグーワークスがクライアントから獲得した仕事をサグーワークスのルールで執筆するだけで済みます。
そのため、仕事をするときにいちいちクライアントとやりとりをする必要がないというメリットがあります。
管理画面など仕組みがシンプル
クラウドソーシングで仕事をする場合、依頼を受けてから承諾、仮入金確認、仕事の完了報告、入金確認、クライアントの評価など面倒な作業が必要になります。
しかし、サグーワークスでは記事を書いて投稿するだけです。
ポイントの換金も簡単なので、記事を書くこと以外の負担がほとんどありません。
業務完了から承認までが早い
記事の投稿を完了すると校正担当者による承認作業に入りますが、早ければその日のうちに承認されます。
ただし文字数の多い記事や、募集中の仕事が多いときは承認に3~4日程度かかることもあります。
報酬のランキングがあり、モチベーションアップできる
先述したとおり、サグーワークスではランキングが公開されています。
そのため、どのくらい稼げるのかがわかるのでモチベーションが上がります。
また、サグーワークスの報酬は記事1本あたりのポイントのほか、レベルアップポイントもあります。
レベルは1から999まであり、レベル100を超えると1つ上がるごとに5000ポイントももらえます。
レベル100を超えると、次のレベルに到達するまでおよそ10~20万文字の執筆が必要です。
これは専業ライターが1~2カ月程度で執筆する分量なので、専業で取り組んでいれば毎月5000円相当のポイントがもらえるかもしれません。
サグーワークス4つのデメリット
これまでサグーワークスのメリットをたくさん挙げてきましたが、もちろんデメリットもあります。
デメリットもよく理解したうえで利用しましょう。
自分の執筆実績になる案件が少ない
クラウドソーシングでは「記名記事」(署名記事)を得られることがあります。
記名記事は執筆実績として、次の仕事を獲得するときにアピールすることができます。
しかし、サグーワークスで行う仕事はタスク形式で記名記事にはなりませんので、そのような形で利用することはできません。
ただし、プラチナライターが直接依頼で受ける仕事の場合は記名記事となることもありますが、全体としてはごく少数なのであまり期待しないほうが良いでしょう。
記事が非承認になる可能性があることも
レギュラーランク・ゴールドランクの人でも取り組める案件の中には「一球入魂タスク」というものがあります。
一球入魂タスクは最初の1記事目が承認されないと、2記事目以降に取り組めないという性質のものです。
つまり、その案件に取り組むだけの力量があるかどうかを最初にテストされるということです。
一球入魂タスクは普通の仕事よりもやや承認基準が厳しいので、ライター経験が浅いうちはそれ以外の仕事をするのが良いかもしれません。
案件数全体では他のクラウドソーシングサービスよりも少ない
クラウドソーシングでライティングの仕事がゼロということはありませんが、サグーワークスの場合、募集中の仕事がまったくないということもあります。
案件の募集は随時開始されるので、仕事の募集が出ないかどうかマメにチェックしていないと仕事ができないというときもあります。
ランク(グレード)が上がらなければ大きくは稼げない
公表されている獲得ポイントランキングをみれば明らかですが、テストに合格しないとなれないプラチナライターのほうが稼げることは間違いありません。
テストは誰でも受けられますし費用もかかりません。
そのため、大きく稼ぎたければなるべく早くテストを受けて合格しましょう。
サグーワークスの報酬を左右するランク制度について
サグーワークスで本格的に稼ぎたいなら、グレードを上げることを目指すことが必要です。
ここではサグーワークスのグレードについて解説します。
サグーワークスでの稼ぎのコツは、プラチナライターになること
サグーワークスのグレードは「レギュラー」から始まり、「ゴールド」、「プラチナ」とステップアップします。
レギュラーとゴールドはさらにA~Cのランクに分かれます。
上のランクに上がるには一球入魂タスクの承認率・通過率で所定の基準に達することが必要です。
ただ、稼ぎたいならこのあたりの細かいことを気にしていても仕方ありません。
サグーワークスで稼ぐなら、プラチナライターになることを目指すのがベストです。
プラチナライターになるメリットは報酬以外の面も
レギュラー・ゴールドランク向けの仕事は文字単価1円未満のものも多いですが、プラチナライター向けの仕事は最低でも1円以上です。
平均は1.3~1.5円程度で、中には2円以上の仕事もあります。
また、プラチナライターは運営から直接、依頼される仕事もあります。
この仕事はタスク形式ではなく締め切り日が設けられているものなので、期限に間に合えば自分の好きなときに取り組むことができます。
なお、プラチナライターになると、チャットワークというツールを使って運営担当者とやりとりをすることも可能になります。
そのため、案件に取り組んでいて疑問があったときや、修正指示に納得できないときなどは直接、社員に伝えることができます。
プラチナライターになるにはテストが必須。プラチナライターテストの傾向と対策
プラチナライターテストは以下の3問で構成されています。
- 基本的な文章力が問われるリライトに近いテスト
- 構成・ストーリーを考え、見出しを作る
- 2000文字程度の記事作成
1問目は与えられた文章のリライトです。自身の言葉で書き直すだけなので、ごく普通の文章力があれば問題ありません。
2問目はテーマを与えられ、記事の構成だけを作って提出します。
3問目はごく普通の記事作成です。
なお結果は1週間程度でわかります。
不合格になっても再度受験することが可能ですし、不合格の場合はフィードバックもあります。
Webライターとしての基本事項を理解していれば合格は可能
サグーワークスの専務取締役である吉岡氏は、プラチナライターテストの合格率を1%と言っています。
しかし、実際に合格した者の印象からすると、決してそんな難しいテストではありません。
そのため、未経験者でもレギュラー・ゴールドランク向けの仕事で経験を積めば、経験が浅くてもプラチナライターになることは可能です。
サグーワークスで稼ぎたければプラチナライターは遠い先の目標としてとらえるのではなく、いかに早く合格するかを考えるようにしましょう。
編集者、取材ライター、校正担当者になるという道もある
サグーワークスでは一般のライターのほか、編集者(エディター)や取材ライター、校正担当者を募集しています。
編集者とは、ライターが書く記事の構成を作る人です。
いずれもテストに合格する必要があり、合格するとそれぞれの仕事を請けられるようになります。
ただし、取材ライターと校正担当者については記事執筆時点(2019年1月)で募集されていませんので、興味があるなら募集再開の案内が出るのを待ちましょう。
実際にサグーワークスで稼いでいる人の口コミ・体験談について執筆不要
まとめ:サグーワークスは、ライティングとしての経験を積みながら稼げる
サグーワークスは仕組みがシンプルなので、クラウドソーシングと比べて執筆に集中できるのが大きなメリットです。
ライター未経験者がいきなりクラウドソーシングで仕事をするとクライアントを満足させることができず、低い評価をつけられてしまうリスクがあります。
一度、低い評価がつくと次の仕事を獲得するうえでマイナスなので避けなければなりません。
しかし、サグーワークスなら基準を満たしていなければ非承認になるだけです。
非承認になれば報酬はもらえませんが、ライターとして稼ぐうえでの修行ととらえ、すべての記事が承認されることを目指すべきです。
上手に使えばクラウドソーシングと合わせて収入源の1つとして活用できるので、ライター初心者だけでなく経験のある人も利用を検討してみると良いでしょう。