2009年頃に人気を博したドロップシッピング。
ネットショップを使って収入を得られる方法で、複数のショップを同時に立ち上げる方も存在しました。
特に手間をかけず、在宅で利用できるということもあり、主婦などにも人気がありました。
しかし、今はドロップシッピングを利用したネットショップを運営しているという話はあまり聞きません。
現在でもドロップシッピングは儲かるのか検証してみました。
ドロップシッピングとは?
ドロップシッピングはネットショップを作り、そこで商品を販売し、その報酬を受け取るというもの。
商品は自分で用意する必要はなく、「もしもドロップシッピング」などのようなモールから商品を紹介します。
そして一般的なネットショップと違うのは、ショップ運営に関わるようなことをほぼ全て代行してくれること。
商品を仕入れて、発送するのも自分ではやりません。
在庫管理も必要ありませんし、梱包もしません。
購入者から質問が届いて答えなければいけないというアフターフォローも無し。
ドロップシッピングで自分がやることはネットショップを立ち上げて、商品を紹介するのみです。
尚、商品はAmazonや楽天などのアイテムは紹介できません。
もしもドロップシッピングなど決まったモールからのみ紹介となります。
メルカリのように自分で商品の値段を決められます。(メルカリのようにフリマ形式ではありませんが。)
ドロップシッピングとアフィリエイトの違い4点。どっちが稼げる?
ドロップシッピングとアフィリエイトの違いを複数の視点から分析しました。
かつては人気を誇ったドロップシッピングですが、なぜ人気の座をアフィリエイトに奪われたのか、4つの面から比較してみましょう。
ドロップシッピング | アフィリエイト | |
商品価格 | 自由に決められる | 変更不可 |
仲介業者の数 | 実質1社のみ | 国内に数十社 |
扱える商品数 | 少ない | 多い |
利益率 | やや低い | 高い |
商品やサービスの価格
ドロップシッピングは商品価格を自由に設定できます。
利益率はその分下がりますが、格安ネットショッピングを作るなんて事も可能です。
またドロップシッピングを始めるにあたって初期費用もありません。
0円から始めることができます。
一方アフィリエイトは、値段設定をアフィリエイター側で決めることはできません。
費用については、無料ブログなどを使えばアフィリエイトも完全無料で始めることもできます。
仲介する企業(DSP)の数
一時期、流行ったドロップシッピングですが、電脳卸やA8などはドロップシッピングサービスを終了しています。
A8.netは今や日本有数のASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)として、アフィリエイト企業に成長しています。
またA8.net以外にもValueCommerceやAccessTradeといった、東証一部に上場している会社がASPとして活躍しています。
このことからも近年はドロップシッピングをやっている人がかなり減ってきていると推測されます。
実質、もしもドロップシッピング一択の状況です。
扱える商品やサービスの数
ドロップシッピングを行う上で大半の人が利用しているのが、もしもドロップシッピング。
多数の商品を取り扱っていて、この中から商品を選んで自分のサイトで紹介するのが一般的な流れです。
もしもドロップシッピングで取り扱っている商品数は40万点以上。
少なくはないのですが、Amazonや楽天、Yahooショッピングなどのほうが商品が多いです。
そう考えると、わざわざドロップシッピングで扱っている商品を購入しようと考える人は少ないかもしれません。
一方アフィリエイトはというと、広告主数でいえば、数万社程度です。
しかしいわゆる通販商品以外に、クレジットカードや脱毛サロン、中古車の査定といったサービス系の広告主も多数あります。
つまり紹介できる商品の幅は圧倒的にアフィリエイトが広いです。
しかもドロップシッピングで紹介される商品は偏りがちです。
売れる商品と売れない商品がはっきり分かれています。そして売れる商品が集中すると在庫切れのリスクもあります。
利益率について
利益率は商品の卸値と売上値から差し引いた分が利益となります。
単純に4,000円のものを仕入れて5,000円で売れれば、1,000円の利益ということです。
ドロップシッピングは販売価格を自分で設定できるので利益率は自分で上下させることができます。
もちろん売り上げを伸ばしたいなら、一つ一つの商品が高く売れるに越したことはありません。
しかしそれでは他の楽天やAmazonに比較して優位性がないので、売れにくくなっています。
アフィリエイトの場合は仕入れという概念がありません。
なので100%利益です。広告を掲載するためのサイトづくりにお金がかかった場合でも、利益として大きく残ります。
以上ここまで見ても、アフィリエイトがあらゆる点でドロップシッピングよりも、ビジネスモデルとして優れていることは明らかです。
ドロップシッピングがアフィリエイトに副業の人気の座を奪われたのは、必然といえるでしょう。
ドロップシッピングは無在庫販売。メルカリ・amazonでは禁止
ドロップシッピングは無在庫による販売が可能ですが、他のネットショッピングではそういった販売方法は許容されていません。
例えば、メルカリやAmazonで商品が存在しないのに出品だけして注文を受け付け、注文が入ってからその商品を仕入れるという手順を踏むことはできません。
Amazonの場合、「無在庫販売が禁止」とハッキリ明記しているわけではないのですが、商品が手元にないなら「在庫なし」と記載しなければいけません。
それにもかかわらず「在庫あり」と表示して、注文を受けつけるのは禁止になっています。結果的に規約に違反していることになります。
在庫のリスクを抱えずに済むのがドロップシッピングの利点でしょう。
稼ぐなら「もしもドロップシッピング」。
ドロップシッピングで現在も稼いでいる人がいるので、稼げないと断言することはできません。
販売する商品をいかに魅力的に見せて、集客できるかがポイント。
尚、ドロップシッピングでは40万点以上の商品がありますが、その中で売れるのは6万点ほどと言われています。
売れる商品の見極めも必要です。
取り扱っている商品の中で売れているのはインテリア関連。
その割合は65%程度となっています。
その他ダイエット、健康、ファッションが小数を占めます。
自分が実際に使ってよかったものや評判がよかったものをピックアップし、ショッピングサイトを作るのがおすすめです。
まとめ:ドロップシッピングよりアフィリエイトがおすすめ
以上、ドロップシッピングについて紹介しました。
最近は市場も縮小傾向にあり、なかなか難しい分野です。
自分に置き換えて考えるとわかりますが、特別魅力的なものでなければAmazonや楽天で商品を買う方が多いのではないでしょうか。
オリジナリティや唯一無二の魅力があれば、ドロップシッピングで商品を取り扱っても良いでしょう。
最近はドロップシッピングよりもアフィリエイトを始めている人が多いです。
こちらの方がネットショップを開設せず、商品紹介ページを作るだけで良いので参入の敷居も低いです。