データ入力は昔からある在宅ワークのスタンダードな仕事です。
誰でもできる仕事でありながらも時間がかかる、ということで外注している企業も多く存在します。
ただ単純作業で特に難しいスキルを必要としているわけではないので、単価は安い傾向にあります。
データ入力はどんな仕事で、どれくらいの報酬が得られるのか、詳しくみていきましょう。
データ入力の仕事とは?副業で行うことのメリット
データ入力とは、画像やPDFなどの文字を書き起こして表や文章にする仕事です。
すでに雑誌やチラシなどの素材があって、それを文章にしていきます。
例えば雑誌に記載してあるお店の名前、住所、電話番号などをテキストファイルやExcelにまとめていきます。
パソコンがあれば誰でも出来る簡単な仕事なので、特に経験などを問われるケースは少ないです。
ただ入力するものは大事な情報でもあるので、間違えると修正が必要になり、さらに作業単価が落ちてしまいます。
ここがツライよデータ入力。副業で行う3つのデメリット
データ入力の辛い部分を3つピックアップしました。
- 単純作業なので集中力が必要
- 長時間のデスクワークで、目や腰が疲れやすい
- 仕事量が安定しない
単純作業なので集中力が必要
慣れてくるとスピードが上がる反面、集中力も散漫になりがちです。
作業が数時間にも及ぶ場合は途中で眠くなってしまうこともあります。
そして、集中力が欠けると間違った状態で入力し続けてしまうこともあるので注意が必要です。
長時間のデスクワークで、目や腰が疲れやすい
長時間同じ体勢で仕事していると腰や肩が疲れてきます。
また眼精疲労を感じることがあります。
適度に休みを取りながら作業しないと体に負担がかかる仕事でもあります。
仕事量が安定しない
データ入力は単発での仕事も多いです。
「この仕事が終わったら次の仕事」というように、継続的な依頼がないこともよくあります。
大手企業のデータ入力などであれば定期的に依頼を受けるケースもありますが、何年も安定して仕事をもらえるかどうかは未知な部分があります。
気になる収入。データ入力はどのくらい稼げるのか
データ入力は文字単価で報酬が決まっているケース、一件あたりの成果報酬、時給ベースの3タイプがあります。
文字単価だと 1文字あたり0.1円から1円程度です。
1件あたりは内容にもよりますが、5円から50円程度が一般的です。
時給換算だと作業スピードにもよりますが、500円から1,000円程度でしょう。
1日5時間から8時間程度働いたとしても7万円から15万円程度。
外で正社員として働くのに比べたら収入は少ないと考えた方が良いでしょう。
また、実際には作業している時間以外に仕事を探す時間も発生します。
定期的に受注できない場合はそういった時間も意外とかかるので、さらに報酬が少なくなる事も予想されます。
仕事発見。データ入力の具体的な仕事例3つ
データ入力はどんなタイプの仕事があるのか紹介します。
- 名刺の画像を見て入力
- 指定サイトから情報収集して入力
- 指定された掲示板に指定されたコメントをコピペで投稿
名刺の画像を見て入力
多いのが名刺の画像を見て、文字を入力する仕事。
名刺には企業名や住所、氏名、電話番号、メールアドレスなどが記載されています。
そういったものも整理して記載する仕事です。
内容にもよりますが、作業時間はだいたい1枚あたり1、2分程度でしょう。
名刺1枚につき10円程度が相場。
仮に1枚1分10円と換算すると、1時間あたりわずか600円です。
慣れてきてスピードが上がったとしても、たいしたお金にはなりません。
その場合は「何枚以上作成でプラスいくら」といった成果報酬でもない限り、あまり高報酬は見込めません。
指定サイトから情報収集して入力
指定されたサイトから情報を収集してデータを入力する仕事もあります。
作業内容としては特に違いはないでしょう。
会社名や住所などのデータを入力、またはコピペして記載していくのが一般的です。
ただ、他サイトを参考にして入力する場合はマルチモニター(パソコンのモニターを2台用意すること)のほうが効率的に作業できます。
1台だと作業画面が狭く、能率が落ちる可能性があります。
指定された掲示板に指定されたコメントをコピペで投稿
掲示板の内容をコピペして投稿するという仕事もあります。
複数の感想をコピペすることで、どういった傾向かを調べるデータ入力になります。
単純作業で誰でもできる仕事ですが、単価も安い仕事になります。
データ入力の仕事が見つかるクラウドソーシングサイト4選
データ入力の仕事募集が多い4つのサイトを紹介しましょう。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- @SOHO
- Bizseek
クラウドワークス
在宅ワークの定番ともいえるサイト。
データ入力の仕事も毎日のように募集があるので作業には困らないでしょう。
実績ができてくれば、単価の高い仕事に応募して採用される可能性もあります。
ランサーズ
こちらもクラウドワークスと並んで在宅ワークのスタンダードなサイト。
たくさんのデータ入力の仕事があります。
サービス手数料が取られてしまうのがネックですが、報酬を仮押さえしてくれる為、作業後に未払いなどのトラブルになることがありません。
@SOHO
@SOHOは直接、クライアントとやりとりするサイトです。
手数料が発生しないため、相手の指定した報酬をそっくりそのまま受け取ることができます。
しかし、もし悪質なクライアントに出会ってしまうとデータ入力したものを提出した後に音信不通になってしまうトラブルも・・・。
こういったリスクが心配なら、クラウドワークスやランサーズの方が良いでしょう。
Bizseek
Bizseekはクラウドワークスやランサーズと同様に仮払い後に報酬を受け取ることができるサイトです。
データ入力の仕事も複数あります。
ただ、ランサーズやクラウドワークスよりは若干仕事募集が少ない傾向にあります。
詐欺商法に注意!保証金や資格取得費用が必要な場合は警戒を
最近はデータ入力で詐欺にあうケースは少ないですが、過去にあった例として注意しておきたいことを紹介しましょう。
1つは、成果報酬型の支払い方法。
「データを入力して、その商品が売れた数%をあなたに還元します。」などと言って、単価自体は非常に低いものに設定していることがあります。
しかし実際には成果報酬など存在せず、単価の低い作業代のみで終了するケースがほとんどです。
また、作業前に会員登録を促したり、教材の購入を迫る悪質な企業も存在します。
本当の目的はそちらで、最初に支払いが発生することもあります。
他にも最初に保証金が必要と言われたり、資格取得が必要などと言われたら詐欺の可能性が高いので、その作業はしないようにしましょう。
尚、最近はそういった悪質のものはほとんど存在せず、特に登録の必要もなく、無料で始められるものばかりです。
全国の国民生活センターにはこういった詐欺事例が紹介されています。
怪しいなと思ったら、申し込む前に同様の案件がないか、一度調べてみることをおすすめします。
(参考)独立行政法人国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20040903_2.html
まとめ:誰でもできるがゆえに、大きく稼ぐのは難しい
以上、データ入力の仕事について紹介しました。
なかなか外に働きに行けないという人も世の中多いので需要のある仕事です。
しかしそれゆえ単価が安くなり、普通のアルバイトよりも稼げる額は少ないでしょう。
あくまでもお小遣いや副業程度に考えておくのがベターです。